温度管理は、ロジスティクスの基本です。
倉庫に保管した多種多様な在庫を、安全に保管する事が利益と信用に結びつきます。インターネット通販サイトの流行と普及によって、ロジスティクスの重要性はますます高まって来ました。以前にもまして、たくさんの在庫を抱えたり、ひと昔前は取り扱わなかった商品を庫内に保管する、など環境に合わせた変化が見られています。さらに日本列島の気候が以前に比べて極端になっているのも、軽視できないリスクです。
温度管理に今まで以上にリソースを投じなければ、気候の影響を受けて、大事な在庫が一夜にして壊滅的な被害を受けかねません。倉庫内の気温や湿度を常にモニタリングできる環境とシステムを構築すれば、温度管理は合理的に行えます。現場スタッフがアナログ的に温度管理を行うのも、もちろん大切な事ですが、多種多様な在庫を保管する倉庫ともなれば、スペースが広く、人の手と目だけでは非効率的です。またヒューマンエラーのリスクもあり、温度管理は人とITシステムの両方で進めた方が信頼性が高くなります。
実際に多くの倉庫では最新のITシステムを導入しており、コストダウンと業務効率化に成功しています。特にパソコンや精密部品や食料品、書籍や服飾小物といった製品は高温多湿な環境にとても弱いです。季節的には秋、冬であるにもかかわらず、気温と湿度が突然夏や梅雨のようになる異常気象が近年現れており、庫内のコンディションをスピーディに安全なレベルまで、コントロールする空調システムのオートメーション化が求められています。