湿度計にはいろいろな種類があり、値段も様々で百円で買えるものから十万円以上するものまであり、それぞれに特徴があるため、どういった用途で使うのかなどに応じて湿度計を選ぶと良いのですが、そこで重要となるのが測定結果が左右されるセンサーです。
センサーには大きく分けて2種類の方法に分かれます。2つともに乾湿材を使用して、湿分を吸湿、脱湿して電極間を橋渡しさせる構造となっているのですが、その電気信号の捉え方で方法が変わってきます。電気抵抗で捉えるのが高分子抵抗式湿度センサー、電気容量で捉えるのが高分子静電容量式湿度センサーとなっています。
どちらにも特長がありますが、現在主流となっているのは高分子静電容量式となっています。高分子抵抗式は比較的安価ですが、10~20%以下の数値を測定できないというデメリットがあります。対して高分子静電容量式は、応答速度が速く、高温、低温度域での使用が可能であり、10~20%以下の低湿度測定にも優れています。
そのため、より高い精度が求められる産業分野などで広く利用されています。湿度は温度と比べて正確な計測が難しいため、湿度計の種類を考慮して使用する必要があるとともに耐用年数を知っておくことも重要となります。一般的には3年から5年ほどとされていますが、使用環境などに大きく左右されるため、センサーの劣化などを考慮すると年毎の買い替えやメンテナンスが重要となってきます。