HACCPは多くの食品製造者に新たに導入される衛生管理方法です。

導入にはいくつかのインフラが必要になります。既に持っているものを利用することもできますが、足りないようであれば購入が必要となります。期限が近くなると入手が難しくなるので早めの準備が必要です。HACCPで必要となることで、最も大きなものはデータの監視と記録です。工程中のさまざまなところで監視を行うためには、温度管理をしなければいけません。受け入れた材料の温度から、保管時、調理時、加熱後、冷却中、配送中などの工程が考えられます。

これらの監視の結果は、一元管理されて保管される必要があります。つまり、それぞれの場所にあるデータを収集する手間があります。収集したデータは異常がないか確認し、一定期間で保管されます。温度計やデータの通信に関するインフラは必ず必要となるでしょう。データを確認するだけの人員を確保するよりも、安全で確実です。

HACCPは重要管理点での基準を決めることを要求していて、全ての製品が監視されなければいけません。だから、効率が下がらないような監視方法が必要になります。例えば非接触の温度計などスピードが落ちない監視方法を検討しなければいけません。記録は膨大な量になるので、保管できる場所を確保する必要がありますし、監視に使われる機器は、ズレが生じないように定期的な校正が実用です。これらのことに気をつけながら、必要なインフラを選定しましょう。